第2東名自動車道、制限速度が140km/h!?

 

 東名自動車道は東京と名古屋を結ぶ日本一の交通量を誇る高速道路で、昭和30年代に建設された。
 当時自動車はまだ一般庶民には高嶺の花で、自動車の性能もスポーツカーや大排気量の車でないと100km/hオーバーは難しいレベルであった。そんな時期に設計された東名は、法定速度100km/h、設計速度120km/hだ。
 しかし、現在の車はどうだろう。わずか排気量660ccの軽自動車でさえ200km/h近くスピードが出るにまで技術は進歩した。
 また、近年は安全の面でも優秀な性能を持っており、厳しい衝突安全基準をクリアした車もめずらしくない。
 そんな現在、日本の大動脈と言われる東名自動車道の日常的な渋滞を解消しようと、第2東名が建設中だ。
 東名自動車道の少し北を平行して建設されている第2東名は、設計速度が160km/h、法定速度は140km/hになる模様だ。全線で6車線化を計画し、車線の幅や路肩の幅も従来にまして拡大。特にドライバーの心理的圧迫が大きいトンネル部については、他の構造と同様に路肩を十分に確保するのはもちろん、天井高についても大幅にアップ。断面積で世界最大規模のトンネルが誕生する予定らしい。
 ちなみに、法定速度が100km/hから140km/hになると、
  速度100km/hの場合:
東京9:00出発 → 名古屋12:00到着
  速度140km/hの場合:東京9:00出発 → 名古屋11:09到着
 となり、名古屋に1時間弱早く着く。これは大きい!!
 そういえば、いつしか100km/h超えたらキンコンと鳴るアラームは無くなっている。法定速度がアップすることがかなり前から計画されていたことを窺える。
 今後、中央新幹線(リニアモーターカー)と並んで期待の交通網だ。