興味をそそる論文が発表された。地球から約40光年の距離にダイヤモンドで出来た惑星が存在する事を、フランスとアメリカの合同研究チームが発表した。

 この惑星は、「かに座55番星e」と呼ばれており、大きさは地球の2倍、重さは8倍にも及ぶそうである。

 この惑星自体は2011年に発見されていたが、その後詳しい分析を行った結果、この惑星の表面はダイヤモンドで覆われており、惑星全体の3分の1がダイヤモンドで構成されている可能性があるそうで、ダイヤモンドだけで地球3個分と同じ重さになる計算だ。

 また、この惑星は恒星の周りを約18時間で公転しており、恒星からの距離もかなり近い事が観測で分かっている。地球での一年が、この惑星ではわずか18時間なのである。

 一眠りするだけで半年が経過してしまうとんでもない所である。ちょっと居眠りしてしまったために、スキーシーズンを逃してしまった!という事もありうるのだ(数時間待てばまた同じ季節が訪れるのであるが・・・)。ちなみに、恒星からの距離が異常に近いため、表面付近の気温は2千℃を越えている。当然スキーなど出来る訳も無く、水も蒸発してしまうため夏場の海水浴などもあり得ない状況である。

>>つづく

 



地球から40光年離れた惑星「かに座55番星e」の内部構造を描いた想像図。約3分の1がダイヤモンドで出来ている可能性があるという。