11月20日午前10時過ぎ、飛行機は予定より30分程度遅れてようやくオアフ島ホノルル空港に到着した。天気は晴れ。2日ほど先に来ていた両親と合流し、前半の宿泊地である"カハラ・マンダリン・オリエンタルホテル"にチェックイン。

 ハワイはかなり日本語が通用する地である。特にメインの"ワイキキ"では現地の人も日本人にはまず日本語で話しかけてくるくらいだ。しかし、ここで注意だ!ここでかっこつけて英語で答えると向こうは英語が出来る人だと思って英語でべらべら来てしまう。英語に自信のない人は、日本語で通すことが大切である。

 右の写真は、ホテルの窓からの景色だ。同じ場所を昼と夜に撮影した。このホテルはワイキキからかなり離れた位置にあるので、夜景はそれほどきらきらではなかったが、きれいであった。

 

 レンタカーを借りてオアフ島をドライブ観光。まずは「♪この〜木何の木気になる木〜♪」でおなじみ日立製作所グループのCMのロケ地であるモアナルアガーデンにやってきました。想像していたものより小さい木だったというのが率直な感想。しかし直径は30メートルはあるかというくらい巨大な木だ。写真にCMの映像も載せたので、比較してみよう!

 この木、葉っぱがふさふさあるように見えるが、木の下から上を覗くとけっこうスカスカであった。時期的に冬(といっても平均気温は23度くらいであるが)ということで葉っぱが少なくなってしまったのだろうか?

 地面の芝はかなり手入れが行き届いており、ゴルフ場としても経営出来るのではないかというほど。ここに来た日は平日ということもあり、人出はまばら。休日の午後にもなると、弁当を持ったカップルや家族連れでにぎわっていることだろう。

 

 ここモアナルアガーデンを散歩していると、注意書きの看板に遭遇した。ゴルフやラジコン飛行機することや、飲酒、ペットを連れてくること等が禁止されてるほか、25人以上のグループは禁止?(写真赤線)という注意まである。こんな注意書きははじめて見た。どおいう意図があるのか?

 

 ここは全世界のサーファーが憧れるサンセットビーチである。冬季にはビックサーフ(巨大な波)で名高いスポットである。訪れた当日もかなりの高い波が押し寄せていた。写真矢印の位置で海岸から約100メートルほど沖合いであるが、おそらく5メートルはあろう波がくるくるときれいなカールを描きながら波しぶきを上げて崩れてゆく。普通の人ならここで遊泳すれば間違いなく波の藻屑と化することだろう。

 

 ここで両親は先に帰国。ホノルル空港までの送迎リムジンは、運転手の話によるとGLAYや金城武を乗せたらしい。自慢げに話してくれたが、果たして本当なのであろうか?

 

 オアフ島を離れ、ハワイ島にやってきました。ここはヒルトン・ワイコロア・ビレッジホテルからの景色である。ハワイ島は最も新しい島であり、そのほとんどが溶岩で覆われている。なんとも質素な島である。オアフ島とは比べものにならないくらい田舎で、郊外に行くとただ溶岩の平原が永遠に続くのである。

 写真の海の向こうに見えている島は、ここハワイ島から100キロほど北西に位置するマウイ島である。昨日まで宿泊していたオアフ島は残念ながら見えなかった。まあ、200キロほど離れているので無理もないか・・・

 この島では、まずマウナ・ケア山頂ツアーに行きました。富士山よりも高いマウナ・ケア山頂(標高4502m)で星空鑑賞ツアー。日本では見ることの出来ない無数の星の数々、望遠鏡では土星の輪やアンドロメダ星団をクリアに見ることが出来た。ここは世界的にも空気のきれいな場所で、日本の天文台「すばる」があるのだ。当日の山頂の気温は約5度。12月から2月にかけては雪が積もるそうである。この常夏ハワイでスキーが出来るのだ!もちろんリフトなる文明の利器は無いが・・・

 

 ワイコロア・ビレッジホテルの中は広大で、ホテル内は電車や船が主要な交通手段となっている。写真は私たちが泊まった部屋の前から見たもので、電車の終点駅となっている。電車はオープンカフェの直前で停車するようになっており、もし暴走電車が来たらカフェでティータイムを楽しんでいる客は轢かれてしまうので要注意だ!

 この電車は5両編成。そのうち1両は非冷房車となっており、冷え性の人にも快適に利用できるような心配りが行き届いている。また、電車の最高速度は時速5キロの設定になっており、数多い子供客が急に飛び出してきても安全に停車できるようになっている。約5分間隔のダイヤとなっており、平日昼間の山手線くらいの間隔で電車が来る感じだ。実に便利であった。このホテルの端から端まではかなり距離があり、この電車の存在価値はかなり高い。子供たちにも人気があるらしく、子供連れの客が多かった。

 

 部屋でテレビを見ていたら、見覚えのある番組がやっていた。そう、これはフジテレビ系列で木曜夜7時にやっている「クイズ$ミリオネア」である。

 日本ではみのもんたが司会を務めているが、ハワイの番組の司会もみのもんた似のアメリカ人がやっていた。

 日本では、進行度合いがかなり遅く、"ファイナルアンサー"のあとから"正解"に行くまでにかなりの間をもたらしている。これで時間を稼いでいるのか?それともスリル感を増幅させているのか?このハワイの番組はあっけないほどテンポ良く進行する。おそらく日本の番組の2倍くらいの問題数をこなしてしまっているのではなかろうか?

 

 クイズの構造も全く同じで、答えが分からない時の"ライフライン"と呼ばれているシステムも同じであった。

 写真を見れば分かると思うが、グラフの色使いから字体まで、全く同じである。ただ違う点は、日本では回答者は一人で出ているのに対し、ハワイでは親子2人での出演となっていた。

 

 次は、ヘリによるハワイ島探索である。約90分のフライトで、ハワイ島のほぼ全周を周る。

 写真下のクレーターは、そこらじゅうに点在する。火山活動時期に溶岩の爆発で形成されたらしい。巨大なものでは、周囲数キロにも及ぶクレーターも存在していた。

 生まれて初めてヘリコプターなるものに乗ったが、意外と安定飛行出来るのだなと驚いた。プロペラの音はかなりうるさいが、あまり揺れもなく怖い思いはせずに済んだ。

 このヘリコプターには、客6名(アメリカ人3名、日本人3名)乗ったのだが、案内役のパイロットは英語での説明だった。一応日本語用のテープも流されていた。アメリカ人と日本人の反応するタイミングが見事にずれていたのは滑稽だった。パイロットが英語で「右に見えるあの建造物が・・・です。」と言うと、アメリカ人3名だけがいっせいに右を見、日本人は無反応。逆に日本語テープで「左に見える建造物が・・・です。」と言うと、日本人3人だけがいっせいに左を見る。ここで、英語が分からなくてもアメリカ人と同じリアクションを取っていれば、「お、奴は英語が分かるのか?」と思わせ、優越感に浸れたことであろう。

 

 これは現在でも火山活動しているキラウエア火山近くの海岸である。ここでは熱い溶岩が海に流れ出しているところである。大量の水蒸気が上がっている。

 ここは地上からでは近づくことが出来ず、ヘリコプターから見る以外に方法は無いらしい。私たちの乗ったヘリコプターでは、地上約30メートルくらいにまで近付いてくれた。かなりの迫力が味わえた。

 よく見ると、煙の隙間から赤く光る物体が一瞬見える。あれが灼熱の溶岩なのか?と感激!真っ赤な生の溶岩をこの肉眼で見ることが出来るとは。

 

 この写真はカルパナ地区近辺。1990年の噴火による溶岩流出でほとんどが溶岩に埋め尽くされた地域だ。道路が途中で溶岩により寸断されている様子が見られた。写真溶岩部分に写っている黄色いものは、ヘリコプターの窓に移った自分の救命胴衣だ。心霊写真ではないのでご心配なく!

 

 これはワイピオ渓谷。写真はその渓谷にある滝である。落差は約800メートル。私の記憶に間違いがなければ、南アメリカにあるテーブルマウンテンから流れる世界一の落差を誇る滝が落差1000メートル弱。それに匹敵するほどの落差である。

 ちょっと考えてみて欲しい。日本一を誇る東京タワーを2個つなげて立てても、この滝の落差には及ばない。写真ではそのすごさをお伝えすることが出来ないが、実際見るとすごいのだ!

 滝好きの私としては、この滝の一番上に立って水が落ちるところを覗いてみたい。また、滝の下に立って滝に打たれて修行をしてみたい(死ぬって?)。

 

 昼間の観光の疲れを取るべくベットで安眠をむさぼっていたそのとき、なつかしい音が耳をよぎった。ぷ〜んというあの嫌な音。そう、蚊の羽音である。

 ハワイにも蚊がいるのか!と思い、すぐに起きて飛んでいる蚊をゲット。観察してみた。

 写真を見ればお分かりいただけると思うが、日本の蚊と何ら変わりは無い。2箇所ほど刺されたが、日本の蚊よりはかゆみが少ない。かすかにかゆいなという程度。

 昼間に気持ちがいいからと窓を全開にしていると、蚊などの虫がどんどん入り込んでしまう。ルームサービスの冊子にも、「外には昆虫等の虫が多くいるため、窓を開ける際は極力網戸をすることをお薦めします。しかしながら招かざる訪問者(昆虫等)が進入してしまった際にはハウスキーピングまでご連絡ください。すみやかに退治いたします。」という注意書きがあった。蚊のすみやかな退治はどういうふうにするのかを見てみたかった。多分キンチョールひと吹きで終わってしまうと思うが・・・

 

 通常飛行機に乗るには、ゲートというトンネルの中を通って搭乗する。そのため、飛行機のボディを間近に見ることは殆ど無い。しかし、私たちが帰る時は、滑走路を歩いて階段を上って搭乗するという方式だった。そのため、巨大な飛行機をより間近で見ることが出来、あらためて飛行機の大きさを実感出来た。

 行きは6時間半で行ったのに、帰りは8時間強かかった。偏西風の影響だそうで、行きは追い風、帰りは向かい風になるそうだ。確かに帰りは飛行機のエンジンも辛そうだった(そんな訳ないってか?)。

 

 オアフ島ではレンタカーを借りて走り回った。ハワイでは日本と違って右側通行で車は左ハンドルである。そのため、日本での左側通行の癖が出てしまい、よく逆行してしまう。特に右左折時は要注意なのだ。

 私も初日は幾度となく逆行してしまい、そのたびにトラックの運ちゃんには大声で怒鳴られ、対向車からはパッシングの嵐を食らった。

 また、ハワイの交差点では、信号が赤でも右折は行ってもいいらしいのだ。初めは赤信号で右折する車を見て、「交通ルールを守らないマナーの悪い車だなあ!」と思っていたら、赤信号で右折する車を頻繁に見るようになり、さらにたまに交差点に「右折時は信号に従え」なる看板を見て、通常は赤信号でも右折はしてもいいんだ!ということを悟った。

 それを知り、初めて赤信号で右折する時は緊張しました。日本でこれをやったら信号無視だからねえ。

 

 これは私たちが宿泊したホテルの、チェックアウト時の明細である。驚くことに、使った覚えの無い国際電話の請求が記載されている。この国際電話の使用した時間を見ると、11月27日15:47となっている。この時間には私たちはバスに乗っていた時間なのだ。私たちが部屋に居るはずのない時間に、誰かが私たちの部屋から電話を使用したということになる。それか、集計するコンピューターのミスなのか・・・

 部屋に自由に出入り出来るハウスキーピングの人が怪しいと推理した私たちであったが、英語の苦手な金持ちの日本人は結構なめられているのかも知れない。ロビーでは日本語が全く通じず、説明するのが面倒だから多少の請求なら払ってしまえ!という日本人が多いのだろう。私たちもその類だと軽く見られていたのだろうか?

 しかし、私たちはそう甘くはなかったのだ。きっぱりと「国際電話はしていない!」と言い張ると、その分は差し引いてくれた。調べによるとオアフ島かアメリカ本土への国際電話らしい。日本ならまだしも、知り合いのいないアメリカなんかに電話するかっちゅーの!

 日本と違って結構いい加減なので、みなさんも海外旅行した時には気をつけよう!買い物時にもおつりの間違いが多くあった。私の場合は10回買い物したら1回くらいの確率で間違ってくる。

 

 これは、ハワイのラーメン屋での割り箸の入れ物だ。表は普通であるが、裏には箸の持ち方が図解で記載されていた。アメリカ人もラーメンは箸で食べてみようと挑戦する人がいるのであろう。ちなみに、このラーメン屋に来ていたアメリカ人はみんな、フォークとスプーンでスパゲッティーのように食べていた。

 

あと、ハワイで注意したいのが、日本のようにホテルには歯ブラシが必ず付いているとは限らないのだ。私たちも歯ブラシは付いているものと思い、持ってこなかったのが失敗だった。

 そこで、歯ブラシと歯磨き粉を買ったのであるが、そこでも大失敗!歯ブラシの横に並んでいる歯磨き粉で、一番小さいものを購入。寝る前に歯を磨こうとして歯ブラシに歯磨き粉を付ける。やけに粘着性のありそうな歯磨き粉だなあと思いつつ口の中へ。やたらと口の中でへばり付く。アメリカの歯磨き粉はすごい付着するなあ・・・磨きにくいなあ・・・と思いながらゴシゴシ・・・何故にこんなに泡立たないんだ!アメリカ人はこんなので磨いているのか?と、間違って購入したことにまだ気付かない私。嫁さんに突っ込まれてようやく気が付く。パッケージをよく見たら、写真のように「入れ歯接着クリーム」と書かれている。

 どうりで・・・しかし、頑張って無理して磨いたので、虫歯菌もこの粘着力にはかなわなかったらしく歯はかなりきれいになった。しかし、唇の裏に付いたのがなかなか取れなかった。あ〜気持ち悪かった!みなさんも気をつけよう!

 

 これで旅行記は終わりです。ハワイは時差マイナス19時間(プラス5時間の1日前)であり、それほど時差ぼけはありませんでした。しかし、飛行機の座席はエコノミーだったので、狭くて苦痛でした。