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次世代旅客機の姿

 今なお発展を続ける交通産業。その中でも、鉄道や航空機はいかに早く目的地に到着するかというスピードアップが最大の課題となっている。

 鉄道では、リニアモーターカーが実用化の目処がつき、走行試験を進めている。

 やはり最も速い乗り物といえば、飛行機であろう。現在最速の旅客機といえば、音速をも越える「コンコルド」である。しかし、この超音速旅客機も燃費が悪いことから、運賃が高く、あまり評判が良くなく一部の路線でしか活躍していないのが現状である。

 21世紀に登場が期待されている旅客機といえば、超大型機と超音速機である。

 超大型機は、現最大機であるB747(ボーイング747)-400の2倍程度の700人〜1000人を運べる総2階建て旅客機の開発が、エアバス社とボーイング社で進められている。

 一方、超音速旅客機(SST※)は、1969年に登場した英仏共同開発によるコンコルド以降、新たな機種は登場していない。

 しかし、新技術を取り入れて環境にやさしく経済性に優れた新機種の開発は進められている。

SST(超音速旅客機)・・・現行超音速機コンコルドの課題である高騒音、高運賃などを克服して、B747の半分の飛行時間で世界の主要都市を往復出来る航空機を目指す。例えば、東京−ニューヨーク間は現在約12時間半ほどかかるが、SSTでは6時間半とほぼ半分となる。座席数は250−300席、巡航速度マッハ2.0〜2.4、航続距離は1万キロメートル。

マッハ・・・音速をマッハ1とした速度の単位。摂氏0度での音速は約秒速331メートル(時速約1190キロ)。

空力加熱・・・隕石落下の際、空気との摩擦により燃えてしまうのと同じ原理で、超高速での空気との摩擦で摩擦熱が生じる現象。

 この、超音速旅客機で、最も有望な機体の仕様としては、乗客定員300人乗り、巡航速度マッハ2.2※、後続距離6千海里(約11000キロメートル)と導き出している。

 この、マッハ2.2という速度となると、空力加熱※により機体の表面温度が110〜180度にまで上昇するという問題点が発生する。

 180度といえば、ちょうど天ぷらをあげたり炒め物するのに頃合いのいい温度であり、機内食の焼き調理に利用できないかも検討が進められている。(これは、冗談です。何?そんなの誰だって冗談だって分かるって?いやあ失敬失敬!)

 また、超音速輸送機用推進システムの開発も進められており、低燃費低騒音低公害を考慮し、かつマッハ5程度の飛行が可能なエンジンの開発も進められている。

 ちなみに、マッハ5で飛行した場合、東京−大阪間は5分で到着。これだと、ゆっくりコーヒーでも飲んでくつろごうという時間も無い。電車で一駅乗るような感覚で東京から大阪まで移動出来てしまう・・・すごい・・・

 今後の新型機種の登場が楽しみだ!

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